道具は仕上がりを変えるものから
お菓子作りの道具は種類が多く、最初に何を買えばよいか迷います。基準は単純で、その道具がないと仕上がりが変わるのか、少し不便なだけなのかで分けることです。スケールやオーブン温度計のように数字を正確にする道具は、結果を直接変えます。一方、型抜きや飾りの道具はなくても味や食感にはほとんど影響しません。最初は仕上がりを変える道具だけをそろえ、よく作るメニューができてから合う道具を一つずつ増やすほうが、お金も収納場所も節約できます。
最初から道具を全部そろえる必要はありません。仕上がりを変える道具と、あると便利な道具に分けて順にそろえる方法。
お菓子作りの道具は種類が多く、最初に何を買えばよいか迷います。基準は単純で、その道具がないと仕上がりが変わるのか、少し不便なだけなのかで分けることです。スケールやオーブン温度計のように数字を正確にする道具は、結果を直接変えます。一方、型抜きや飾りの道具はなくても味や食感にはほとんど影響しません。最初は仕上がりを変える道具だけをそろえ、よく作るメニューができてから合う道具を一つずつ増やすほうが、お金も収納場所も節約できます。
最初にそろえたいのは、1グラム単位で量れるデジタルスケールです。小麦粉はカップへの入れ方しだいで同じ1カップでも重さが大きく変わり、その差がそのままぱさつきやべたつきになって表れます。スケールがあれば、ボウルをのせて表示をゼロにし、材料を順に入れていけるので洗い物も減ります。イーストや塩のようにごく少量の材料は0.1グラム単位のスケールがあるとより正確ですが、最初は計量スプーンで代用してかまいません。レシピがカップやオンス表記なら、グラムに直して書き込んでおきましょう。
オーブンのダイヤルや画面の温度は、オーブンが目指している値にすぎず、実際の庫内温度とずれることがあります。庫内に置いておく針式やデジタルの温度計は安価なのに、失敗の原因をいちばん多く減らしてくれる道具です。予熱完了の合図が出たあとも温度計が目標に届いていないことはよくありますし、機種によっては常に高めや低めに出ることもあります。一度確かめておけば、レシピの温度をどれくらい調整すればよいか見当がつきます。詳しくはオーブンの温度と予熱の記事で扱います。
ボウルは大きさの違うものが二、三個あれば十分です。粉類と液体を別々に混ぜるレシピが多いからです。泡立て器は卵をほぐしたり粉を均一に混ぜたりするとき、シリコンのゴムべらは生地を切るように混ぜたり、ボウルに残った生地をきれいにかき取ったりするときに使います。ふるいはだまをほぐし粉を均一にするためのもので、目の細かいものが一つあれば足ります。バターと砂糖を長く混ぜるレシピなら電動ハンドミキサーがあると腕がずっと楽ですが、クッキーやマフィンは手でも十分作れます。
オーブンに付属の天板があれば、クッキーはすぐに焼けます。生地がくっつかないようにオーブンシートやシリコンマットを敷けば後片付けも楽です。マフィンにはマフィン型、パウンドケーキには細長いパウンド型が必要で、同じレシピでも型の大きさと材質によって焼き時間が変わります。濃い色の金属の型は熱をよく吸収して底や側面に早く色がつき、ガラスや陶器の型は温まるまでに時間がかかります。型を替えたら、最初の一回はレシピの時間より早めに様子を見ましょう。
焼いたお菓子を天板や型の上に長く置くと、底に蒸気がこもってしっとりしすぎます。脚のついたケーキクーラーは下に空気を通して底まで均一に冷ましてくれます。ほかにタイマー、計量スプーン、生地を切るスケッパー、はけがあれば、たいていの基本のレシピは作れます。タイマーは携帯電話でも代わりになりますが、焼いている間にほかのことをしていると聞き逃しやすいので、複数を同時に計れるものが便利です。
最初から買わなくてよい道具もはっきりあります。ニーダー、さまざまな形の抜き型、絞り袋と口金のセット、回転台、いろいろな大きさのケーキ型は、特定のメニューを繰り返し作るようになってからでも遅くありません。セット商品は割安に見えても、使わない部品が混ざっていることが多いものです。まず基本の道具でいくつかのレシピを作り、そのとき足りないと感じた道具を書き留めておいて買う方法が、いちばん後悔が少なくなります。
オーブンミトンは手首まで覆う厚手のものを選び、濡れると熱がそのまま伝わるので必ず乾いた状態で使います。天板を出すときは置き場所を先に空けておくと、慌ててやけどをすることが減ります。木やシリコンの道具は生地が入り込みやすいので、使ったらすぐ洗って乾かします。生卵や小麦粉が触れた道具は、ほかの食べ物に使う前に洗いましょう。やけどをしたら流水で十分に冷やし、範囲が広い、水ぶくれが大きいといった場合は医療機関に相談してください。